ルーシー=モード=モンゴメリー

モンゴメリーの本を読み返していることは先日の日記にも書いたが、
これほどおもしろかったかと 今更ながらおどろいている


最近読んだ2冊から引用を少々
「パットお嬢さん」
『パツイ、ありがたえとおもうこともたんとあるけんど、なによりありがたえのは、
ほとんどどんな事柄にでも、なんかすら、おかすなところをめっけるという才だよ。』
パットの家に住み込みで働いているジュディ(ほとんど家族)の
この訛りの訳されかたは賛否あるだろうが
とにかく彼女がすばらしい。
モンゴメリーの著書の一つに「ストーリーガール」という本があるが、
モンゴメリーのモチーフの一つに“語る”人がいる。
ジュディはその一人、親類や知人の思い出話をするのだ。
そしてまた、ジュディの作る料理のおいしそうなこと!!!
『・・・ため息をつきながらジュディはいりそら豆とベーコンをかまの中に
ぴしゃっと押し込んだ。このとき、きゅうに元気づいた。だれでもみな、たまには
「ちょっとひと口」が必要だし、このジュディ・プラムがそれをこしらえるかぎり、
心の慰めとして役たつわけだ。』


「可愛いエミリー」
『父が死んでから、はじめて、エミリーはディーン・プリーストのなかに、心から共感もってくれるなかまをみいだした。
彼と一緒にいると、彼女はいつも楽しく、理解されているといううれしい気持ちをあじわった。
愛することはやさしいことである。したがって平凡なことだ。
が、理解すること、それはなんとむずかしいことだろう。』
愛されることや好かれること と 理解されること の違い 何となく気がついてはいたが、あらためて意識した。
小説を読んだり 人と話すことのおもしろさの一つだ。