喪失感

人が死ぬ時を見たことがあるだろうか
ほんの数秒前までは 命を持った人だったのに
いまはただの物体になっている
その様子をみると 魂というものの存在を
信じたくなる。
確かに 大きな何かが その体から去っていった気がするからだ。


これまでに 友人や親類を何人か亡くしたが
そのたびに 取り返しのつかない 大きな何かを失った気がした
決して戻ってはこない という気持ち。
その喪失感は 重く、そして辛い。


最近思うことだが、
それと同じようなことが
自分の中の感情にもあるような気がする。
何かに対して 強い感情を持っていたのに
いつの間にか失われてしまった
それはもう取り戻すことが出来ない。


あこがれたり
夢中になったり
そんな気持ちは 手に入れたいと理性で考えても
計画的に手に入るものではない。
自然にわき出るものだ。
消えてしまった虹をどんなに悲しんでも 再び現れることはない。


もちろん感情は 命程の重みはない
命と違っていつかまた手に入る可能性もある。
生きている限り 望みは失わないでいたい。

(まいど暗い話ですねぇ 仕方ないか。。。。^^;)