朝 ということが
いつも奇跡のように感じる。
なにがあっても 朝日は昇る。


夜が嫌いなわけではない
むしろ夜のお出かけは大好きだ
月明かりの下でぶらぶら歩くのも好きだし
夜通し騒がしい繁華街で遊ぶことも悪くない。


しかし
朝の日を浴びることの すがすがしさ
喜び は
なんとも形容できない。


人間が好きで
その心の動きや行動の多様さに
興味が尽きない。
一方で
人がどれほど苦悩し 恨み 反対に大いに喜んだとしても
その心の動きにまったく影響されることなく
地球は回り 朝日が昇る。


たとえ 地球が無くなっても
この宇宙は(少なくとも人間の知識の及ぶ範囲の宇宙は)
物理の法則に則り
重力によって互いの周りをまわり
動いている。
そのことがかえって 自分のみっともない小さな存在を
肯定できる気分になるのはなぜだろう。


揺るがない 裏切らない 科学法則への絶対的な信頼感と
圧倒的な熱量で存在する太陽への畏怖が
今朝も 自分を痺れさせる。