藤田貴美の「EXIT」というマンガを
ときどき読み返すのだが
途中でとぎれていて 続きが読みたいなぁと思っていた。
http://www.gentosha-comics.net/spica/exit/index.html
ことばにできないような 曖昧なもやもやした それでも激しくこころにうずまく
そんな感情を表現するのが上手な作家だ。 


藤田貴美は他にも山下友美と共作していた
花と狼の帝国」という作品も途中で終わってしまっているのだが
そちらについては 色々と問題もあるようなので
再開の望みはほとんど持っていない
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%B1%E3%81%A8%E7%8B%BC%E3%81%AE%E5%B8%9D%E5%9B%BD
また 自分も続きを切望しているわけでもない。


EXITは今から14年前に花とゆめ白泉社)で連載が始まり、ソニーマガジンズ幻冬舎と出版社を変えて連載を続けてきた。
そして今年になり、
http://www.gentosha-comics.net/spica/index.html
こちらで連載を始めたらしい。


上記のように書くと へー 色々場所は変えても続けてきたんだナー という
印象だが、
実際にタイムリーに読んできた読者としては 花とゆめの連載が終わった時点で
「ああ・・・終わってしまったのか」とほぼあきらめ状態。
(あの頃は休載と言っていたような気がする)
作風からしても “お仕事ですからきっちりやります”という人とは思えなかったので
途中で終わるのもしかたないか。と思っていた。
何年か経って ある日本屋で「あ 藤田さんがこんな所に書いている」と
雑誌を手に取り中を見れば・・・「あれ?この設定は。。。」
主人公の顔もかなり変わっている(絵が変わっているから)ので
すぐには信じられず、家に帰りタイトルを確認。
「・・・続きなんだ」と納得するまでしばらく時間がかかった。
狂喜して読んでいたが しばらくしてその雑誌が廃刊になったときは
少し笑ってしまった。
しかしその後はそれほど間をおかずに
場所を変えても続けてくれるので ありがたやありがたや。


STAR WARS でも同じような体験をしたし、
ゲド戦記」などでもそうだった。
特にシリーズ物では 中断→再開 ということはたびたびあるのだろう。
ファンとしては神様(作者)からのプレゼントをじっと待つ犬状態だ。
メジャーな作品ならば再開と同時にメディアで取り上げられるので心配ないが
藤田作品のようなものだと、よほどアンテナを張っていない限り
情報をタイムリーに得ることができないのが困ったところだ。