この本は非常におもしろく、人気のある本なのだけれど
類似作品が出にくい本ではないでしょうか。
http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=3392
ストーリーとしては姉と弟が自分の宝物を見せっこしあうというただそれだけなのですが
単純に中身が面白い。
「そうそう子どもの頃こんなの集めたっけ」とか
「あ ぼくこれほしい」とか
そんなものがいっぱいつまっていて
この作家が全部をここでやってしまったから
もうまねできない というのもあるだろうし
へたをすると全くつまらないものになってしまう素材を
ここまで楽しませる作品にした作者が凄いのかなとも思います。


子どもは図鑑とかカタログとかを凄く好きで(大人でもそういう人は多いですが)
車が好きな子はミニカーのカタログをぼろぼろになるまで見ていたりしますね
それと同じように 「たからものくらべ」は
子どもが宝物にしたくなるような物がたくさんのっているので
それを図鑑的に見ているだけで充分に読ませるのです。


作者の杉山亮さんは 保父さんだったそうですが
子供たちが身近にいないとできない作品だと思います。
子どものことをよく知っているなーと。
たくさんの子どもに勧めて たくさんの子どもに喜ばれた本です。


経験的には4才から6年生まで。
=読んであげて大人が楽しめる度合い=
〜一度目なら眠気も覚めます〜二度目からはめんどくさいかも〜