福音館の月刊絵本「こどものとも」はたくさんの傑作絵本を産んでいますが、
これもその一冊。

しんせつなともだち

しんせつなともだち


冬の寒い日に 落ちているカブを見つけたうさぎが
ろばにあげようと持っていきます。
ろばは留守だったため うさぎはカブを置いてかえります
ろばは それをやぎに やぎはそれを しかに。。。。と
話が続きます。
良くできたぐるぐるばなし。


福音館の相談役の松井さんは名編集者で
この話も松井さんが中国で見つけたのかな?
どこが名編集者かというと
物語もそうですが
挿絵を画家につけさせる力が 卓越していたと思われます。
この「しんせつな ともだち」の画家 村山さんも前衛芸術家で
舞台演出家だった方ですが
すごい挿絵だと思います。
落ちているカブがすばらしい。
普通 カブを落とすとしたら葉はついたまま落とすと思うのですが
切ってあって
それが妙にこの話にマッチしているのですねぇ
他にも「おなかのかわ」の作家でもあります。
福音館絵本の中には 有名な画家さんが絵を描いている物が
たくさんあって
「良い絵を安価で所有」し
「一流の物を幼い頃から眼にする」ことができて
良い物は 子どもにも良い というポリシーをつらぬいていた
松井さんはやはり 素晴しい編集者だったと思います。


子供たちはこの絵本が大好きで
やっぱり子供たちって 善意の話が好きなんだな〜と
思いました。
きっと安心するんですね
「ゆきが こんなにふって とてもさむい。
ろばさんは きっと たべものが ないでしょう。
このかぶを もっていって あげましょう。」


3歳以上のお子さんにむいています

=読んであげて大人が楽しめる度合い=
共産主義的だ!と思ったら楽しめないかも。。。。(思わない?)〜