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佐々木マキさんの傑作絵本です。
- 作者: 佐々木マキ
- 出版社/メーカー: 絵本館
- 発売日: 2000/05/01
- メディア: 単行本
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3つの話が一つに入っています。
中はコマ割りのコミック形式の本になっています。
ぞうのババールやタンタンシリーズなどコマ割り形式の絵本はたくさんありますよね
絵本とよぶべきかコミックというべきか
内容によって?または出版社の意図によって?決まるのでしょうか。
佐々木マキさんはコミック(マンガ)界出身の人なので
この方が書きやすかったのかもしれません。
もちろんその後コマ割りでない本をたくさん出しておられますが。
佐々木さんの本は好きになってしまうと
どれも傑作に思えてしまいますが
シュールさとわかりやすさのバランスが一番とれた作品として
この絵本をお薦めします。
登場人物の中で一人だけ動物(ヤギ)の顔をしているムッシュ・ムニエルをはじめ、
双子の白髪の研究者とか
ムニエルの魔法の失敗で足が長くなったメリーさんとか
すてきなキャラクターで一杯。
そこはかとなく孤独感の漂う登場人物や
背景の小物への細かい書き込み
さりげない言葉遊びなども
よい感じです。
言葉のセンスと絵のセンス
双方併せ持ったまれな作家さんだと思います。
大勢への読み聞かせには向きませんが
少人数でじっくり楽しむのにぴったり。
広い年代の子供たちに喜ばれます。
=読んであげて大人が楽しめる度合い=
マンガが嫌いじゃない人なら
楽しめると思います。
子どもだけに楽しませるにはもったいない!と
思うかもしれませんね。