ピカソ展 その2

ピカソはよくわからないという人がたくさんいる
自分もそうだった
最近になって少しずつ面白いと感じるようになった


子供の頃から抜群のデッサン力を持ち
どんな物でも「上手に」描くことができる人物が
描く対象となる物の“より本質”を表現しようとしたとき
どのような手段をとるのだろう。
最近はそう考えながら ピカソの絵を見ている


たとえば 女 を描くとき
女の持つ嫉妬 やさしさ といった内面や、はては未来や過去まで
一枚の絵に表現したいと考えた時、
どうすれば表現できる?
何かをそっくりに 美しく描くだけでは 自分の表現したい物、
視る人の心に 浮かんで欲しい何かを かき立てる物はできない。
必要なのは
象徴となる小道具や背景か
微妙なタッチや 色合いか
それとも キュビスムか。
ダ・ヴィンチピカソ
めざすところは大きく違いはしなかったのではないだろうか


美術のことはよくわからないので
無知の戯言と聞き流して欲しい。
美しく 魅力的な 印刷物・映像・看板 etc.が氾濫している現代で
なぜ人は油絵の具でかかれた決して美しいと言えない代物をみにいくのだろうか
なぜ人は芸術という物に惹かれ、尊敬するのか
何かの役に立たなくても 心地よくなくとも
人が欲するなにかが そこにはあるのだろう。