美しさ

頭の回転の速い人や 運動能力の優れている人がいるように、
視覚聴覚嗅覚の優れている人たちがいる。
視力のよしあしや 小さな音を聴き取れるといった話ではなく
美しさや音のよしあしが敏感にわかる人のことだ。


美しいものは皆が好きかと思いがちだが、
意外にそうでもない。
音へのこだわり、美へのこだわりは個人差が非常に大きい。
そしてそれは、判るか判らないかに由来する部分もあるのだろう。
美に敏感な人は 自分自身や身の回りを美しく整えようとする


身だしなみや身の回りの整理は
まめにできるかどうかの差なのかと思っていたが
むしろ周囲の美しさにこだわるかどうかが問題なのだと気がついた。


私自身は美しさへのアンテナはあまり敏感ではない。
だから、上記のような人々のことはとても尊敬している。


そんな私だが、
ひとつ とても大切にしている“美しさ”がある。


朝の車の中で、
夜 道を歩いているとき、
目に入る木々や空の美しさに 心を奪われる。
たとえどんなに 心がふさいでいても 楽しみを奪われても
この美しさがある限り 心が死ぬことはないな と考える。
自分は幸せだ と感じる一瞬だ。