ちくま文庫の「ヴァージニア・ウルフ短編集」を読んでいる。
ヴァージニア・ウルフは初めて読んだが
おもしろい。
簡単に紹介すると世界で一番目か二番目に美しい物 人の心の中 を
描いている小説だ。
もっとかっこよくいうと“心象風景”描写の得意な作家なのだ。ヴァージニア・ウルフ短篇集 (ちくま文庫)


ストーリーが面白い本とは別に、
読んでいることが快感な小説という物がある。
中島敦とかフォークナーとか。
「この後どうなるんだろう?」と思わない小説だ。


ディケンズの小説などは 読んでいる時には「最後のページを先に読んでしまおうか」と
思うくらい 話の行方が気になった。
でも ウルフやフォークナーは 読み終わって結末を迎えるのが
淋しく感じる。


フォークナーといえば 
響きと怒り」の原書の一部の翻訳の宿題 というものを 
大学生の知人に頼まれて 高校生の頃やったのが
初めての出会いだった。
響きと怒り (講談社文芸文庫)
(「え 高校の時にあの本を翻訳できるなんて 英語が
ばりばりにできたんだ!」と勘違いされるでしょうが
もちろんまったくできませんでした。^^;
何かいてあるんだかさっぱりわからーん と打ちのめされた状態で
和訳本を読んだのがきっかけです。
何という小説だ!と更に打ちのめされたっけ・・・)


こんな風に おもしろい小説に出会うと
ますます生きていくことが楽しく 欲深くなる